3Dプリンターは機械本体ではなくスライサーソフトで良し悪しが決まります!
現在4機種6台の3Dプリンターを駆使して日々様々な形状の造形を行っていますが、その上で一つ言えることは3Dプリンターという機械の良し悪しは概ねメーカーブランドや機種、そして金額差などではないという事です・・・。

やはりどんな機械でもまだまだ人の手の入る余地のある人的な「使いこなし」で、出来上がりの良し悪しが断然変わるという事実です。
これにはどうしても時間と経験と数えきれないほどの失敗が必要で、そこから学び取り導き出す部分が大きいです。
ではなぜ数万円のものから数億円もするものまでそれほど金額差があるのかというと、恐らく単純に言えば便利機能が沢山ついているとかセンサーが多いとか、その都度様々に変化する要因のセッティングを自動で行い制御してくれるかどうか・・・じゃないかと思います・・・。
価格帯の安い部類の機械はその都度変化する要因を手動でセッティングして機械に指示を与えなければならないが、高い機械はそれを予めプログラミングされた制御で自動的に判断して自動で要因を変化させてくれるかの違いだと言えます。
つまり綺麗に上手く造形出来るかどうかの要因は、3Dプリンターの機械本体というよりも、実際はそれをコントロール制御させる指示データをつくる「スライサーソフト」のコントロールですべてが決まると言っても過言ではありません。
3Dプリンターの動きは全てこのスライサーで作られるデータ指示によって細かい動きをするわけですから、このセッティング内容をその都度意図的に調整変化させることで出来上がりがガラッと変わるのです・・・。

がしかしこの内容とその都度変化する要因を自分が理解して先に読み取り、プリンターに送るデータ指示を調整、または作る作業などははっきり言って素人には不可能だと思います・・・。
なのでメーカー側、または製作者側の方で予め機械の特性が上手に出やすい動き、または一般的使用範囲で大抵のものに可もなく不可もなく無難に仕上がるというデフォルトセッティングを初めに入れてくるので、初めは何も知らない我々は毎回使うたびに何でもかんでもそのデフォルトされたスライサーの指示に自動的に乗せられ3Dプリンターに作ったと思い込んでいるデータを送り動かすので、特別にいじらなければ誰でもそこそこのモノが仕上がるという事なんです。
なのでよく言えばだれが使っても大体そこそこ同じようなものが仕上がってくるので、それを機械の良し悪しと判断しがちで、結果あのメーカのこの機種はいいとか、最高だとか、コスパがいいとか、よくないとか、わかりやすいところで評価しているんだと思われます。
なのでそこそこ価格帯の安い3Dプリンターの機械を使って、上手に仕上げたいのならば「条件」と「要因」を徹底的に自分で覚えてスライサーをコントロールするしかないのです・・・。
そういった意味での練習機から実践機には当社でも3年前から3台使っているPRUSA i3 -MK3Sという機械が非常に便利で上達度合いを実物に分かりやすく反映しやすい機械特性だと感じます。
特に今更ながらなのですが、当社で作っているダイビング器材のパーツ商品で、ダストキャップというのがありますが、画像のように丸くラウンドしながら積層していくオーバーハングの一部分で、表面がどうしても荒れてしまう箇所が出来てしまいます・・・。
これを何とか修正出来ないかと色々スライサーと機械本体自体のセッティングや調整を試みてきたのですが、多少は改善された程度で決定的な兆しはなく今に至ってきました。
それからしばらく奮闘したのち決定的な物理的な原因だという事が分かったので、この機械ではこれ以上は無理だと判断していました。

それはこのPRUSAの機械では、ノズルから熱で溶けて射出したフィラメントが上手いタイミングで一瞬でさっと固まり形が崩れないようにタイミングをコントロールする取り付けられたファンの送風が、このようなオバーハングがかかってラウンドする真裏側には風が全然当たらないデッドスペースがある事が分かったからです。
その風が当たらないデッドスペース部分に画像のような表面のただれが出来てしまうのです。
ですのでそれを改善するには自分で設計してカスタマイズしてもう1個裏側にもファンを取り付けるか、裏側にも上手に前からの風が回り込むような経路を作るかしかないのですが、思っている以上に難しく結果諦めていたのですが、今日何を思いついたのか?・・・、スライサーのある調整セッティングを思い切って変えてみたところ、なんと諦めていた "ただれ"部分が劇的に改善されたのです・・・。
ここに思いつくまで2年近くかかったでしょう・・・。
しかしながらこれでようやく確信が持てたのです・・・。
機械じゃなくてスライサーだと・・・。
スライサーの調整コントロールの仕方一つで機械の持つ物理的な欠点さえも十分補えることが分かりました・・・。
まだまだ調整の伸び代はありそうなのでまだまだ追及してみたいと思います・・・!
アサヒ3D製作所
やはりどんな機械でもまだまだ人の手の入る余地のある人的な「使いこなし」で、出来上がりの良し悪しが断然変わるという事実です。
これにはどうしても時間と経験と数えきれないほどの失敗が必要で、そこから学び取り導き出す部分が大きいです。
ではなぜ数万円のものから数億円もするものまでそれほど金額差があるのかというと、恐らく単純に言えば便利機能が沢山ついているとかセンサーが多いとか、その都度様々に変化する要因のセッティングを自動で行い制御してくれるかどうか・・・じゃないかと思います・・・。
価格帯の安い部類の機械はその都度変化する要因を手動でセッティングして機械に指示を与えなければならないが、高い機械はそれを予めプログラミングされた制御で自動的に判断して自動で要因を変化させてくれるかの違いだと言えます。
つまり綺麗に上手く造形出来るかどうかの要因は、3Dプリンターの機械本体というよりも、実際はそれをコントロール制御させる指示データをつくる「スライサーソフト」のコントロールですべてが決まると言っても過言ではありません。
3Dプリンターの動きは全てこのスライサーで作られるデータ指示によって細かい動きをするわけですから、このセッティング内容をその都度意図的に調整変化させることで出来上がりがガラッと変わるのです・・・。
がしかしこの内容とその都度変化する要因を自分が理解して先に読み取り、プリンターに送るデータ指示を調整、または作る作業などははっきり言って素人には不可能だと思います・・・。
なのでメーカー側、または製作者側の方で予め機械の特性が上手に出やすい動き、または一般的使用範囲で大抵のものに可もなく不可もなく無難に仕上がるというデフォルトセッティングを初めに入れてくるので、初めは何も知らない我々は毎回使うたびに何でもかんでもそのデフォルトされたスライサーの指示に自動的に乗せられ3Dプリンターに作ったと思い込んでいるデータを送り動かすので、特別にいじらなければ誰でもそこそこのモノが仕上がるという事なんです。
なのでよく言えばだれが使っても大体そこそこ同じようなものが仕上がってくるので、それを機械の良し悪しと判断しがちで、結果あのメーカのこの機種はいいとか、最高だとか、コスパがいいとか、よくないとか、わかりやすいところで評価しているんだと思われます。
なのでそこそこ価格帯の安い3Dプリンターの機械を使って、上手に仕上げたいのならば「条件」と「要因」を徹底的に自分で覚えてスライサーをコントロールするしかないのです・・・。
そういった意味での練習機から実践機には当社でも3年前から3台使っているPRUSA i3 -MK3Sという機械が非常に便利で上達度合いを実物に分かりやすく反映しやすい機械特性だと感じます。
特に今更ながらなのですが、当社で作っているダイビング器材のパーツ商品で、ダストキャップというのがありますが、画像のように丸くラウンドしながら積層していくオーバーハングの一部分で、表面がどうしても荒れてしまう箇所が出来てしまいます・・・。
これを何とか修正出来ないかと色々スライサーと機械本体自体のセッティングや調整を試みてきたのですが、多少は改善された程度で決定的な兆しはなく今に至ってきました。
それからしばらく奮闘したのち決定的な物理的な原因だという事が分かったので、この機械ではこれ以上は無理だと判断していました。
それはこのPRUSAの機械では、ノズルから熱で溶けて射出したフィラメントが上手いタイミングで一瞬でさっと固まり形が崩れないようにタイミングをコントロールする取り付けられたファンの送風が、このようなオバーハングがかかってラウンドする真裏側には風が全然当たらないデッドスペースがある事が分かったからです。
その風が当たらないデッドスペース部分に画像のような表面のただれが出来てしまうのです。
ですのでそれを改善するには自分で設計してカスタマイズしてもう1個裏側にもファンを取り付けるか、裏側にも上手に前からの風が回り込むような経路を作るかしかないのですが、思っている以上に難しく結果諦めていたのですが、今日何を思いついたのか?・・・、スライサーのある調整セッティングを思い切って変えてみたところ、なんと諦めていた "ただれ"部分が劇的に改善されたのです・・・。
ここに思いつくまで2年近くかかったでしょう・・・。
しかしながらこれでようやく確信が持てたのです・・・。
機械じゃなくてスライサーだと・・・。
スライサーの調整コントロールの仕方一つで機械の持つ物理的な欠点さえも十分補えることが分かりました・・・。
まだまだ調整の伸び代はありそうなのでまだまだ追及してみたいと思います・・・!
アサヒ3D製作所
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